暴力団の情勢
1.暴力団の勢力
(1)全国の情勢
全国の暴力団勢力は、平成8年から平成16年にかけては、緩やかに増加してきましたが、その後は減少傾向にあります。平成21年末現在の全暴力団勢力は約8万900人で、前年に比べ約1,700人減少しています。
このうち暴力団構成員の数は約3万8,600人で、前年に比べ約1,800人減少し、準構成員の数は約4万2,300人で、前年に比べ約100人増加しています。
なお、22団体が指定暴力団として指定されており、この中の指定暴力団構成員(約37,000人)は、全暴力団構成員(約38,600人)の約96%を占めています。
また、規模の大きい山口組(約3万6,400人)、住吉会(約1万2,800人)及び稲川会(約9,400人)の主要3団体で、全暴力団勢力の約72%を占めています。
全国の指定暴力団図(22団体)

指定暴力団の推移(平成2年~平成21年)

(2)千葉県の情勢
千葉県の暴力団勢力は、平成21年末現在で約2,800人(構成員約1,100人)で、前年に比べ約200人減少しています。
このうち、指定暴力団の勢力は、千葉県公安委員会が指定した双愛会のほか、住吉会、稲川会、山口組、極東会、松葉会の約2,700人で、全体の約96%を占めています。
また、県内最大の暴力団は住吉会で、全体の約40%となっています。
これら暴力団は、それぞれ縄張りを主張して活動していますが、県内の主な暴力団の活動地域は右図のとおりです。
2.暴力団犯罪の現況
(1)全国の現況
平成21年における暴力団構成員等の検挙人員は26,503人で、前年に比べ439人増加しています。このうち構成員の検挙人員は6,776人で、前年に比べ421人減少し、準構成員の検挙人員は19,727人で、前年に比べ860人増加しています。

(2)千葉県の現況
平成21年における暴力団構成員等の検挙人員は1,078人で、このうち山口組、稲川会及び住吉会の主要3団体の構成員等の検挙人員は915人で、全体の約85%を占めています。

3.暴力団犯罪の事例
暴力団は、お金になることであれば何でもやる犯罪集団です。
常に脅しのネタを探しています。今回は、千葉県の検挙事例を紹介します。
事例その1: 偽の証明書で保険金詐欺
山口組傘下の暴力団幹部Aは、自分が関係する交通人身事故に絡んで、事故の相手側が契約していた損害保険会社から休業補償名目に保険金を騙し取る計画を立て、本当は実体のない建設会社であるのに社員を装い勤務しているように見せかけて、虚偽の休業損害証明書等を保険会社に提出し保険金約77万円を騙し取ったとして、詐欺罪で逮捕されたもの。
事例その2: 違法賭博店の売上金を上納させて資金源に
住吉会傘下の暴力団組員Bは、違法ポーカーゲーム店経営者から、利益の一部を賭博で得た犯罪収益と知りながら用心棒代名目で受け取ったとして、組織的犯罪処罰法違反で逮捕されたもの。(違法ポーカーゲーム店経営者Cらは常習賭博罪等で逮捕)
事例その3: 生活保護費を不正に受給
松葉会傘下の暴力団組員Dは、「暴力団組員として活動していない。」などと嘘の申告をして、E市役所から生活保護費約45万円を不正に受給したとして、詐欺罪で逮捕されたもの。
事例その4: 住宅ローンを利用して暴力団事務所を購入
住吉会傘下の暴力団組員Fは、暴力団事務所として使用する目的でマンション購入資金を得るため、不正に入手した課税証明書、虚偽の内容を記載した源泉徴収票等を用いて、G銀行から住宅購入資金1,060万円を騙し取ったとして、源泉徴収票等を作成した会社役員Hらとともに、詐欺罪で逮捕されたもの。
事例その5: 市役所に居座り職員を脅迫
山口組傘下の暴力団を自称するIら4名は、市役所職員7名に対して手続きにミスがあるとし、怒号しながら脅迫し、市役所内に約3時間半居座ったとして、暴力行為等処罰に関する法律違反(集団脅迫)で逮捕されたもの。
事例その6: 家出少年を集め引っ越し会社で働かせる
住吉会傘下の暴力団員Jは、当時家出していた中学2年の男子生徒など家出少年数人を知り合いの引っ越し会社の社員に引き渡し、引っ越し荷物の運搬などをさせたとして児童福祉法違反で逮捕されたもの。Jは少年らの日当をピンハネしていた。














