全国で子どもが犯罪被害者となる凶悪事件が発生しています!
平成23年12月に松戸市内で小学生女児が刃物で切りつけられるという通り魔事件が発生し、同年11月に埼玉県三郷市で発生した女子中学生被害の通り魔事件と同一犯であることが判明しました。
県警では、登下校時の見守り活動やパトロール活動の強化、幼稚園や小中学校等における防犯指導など、子どもの安全対策を推進しています。
また、住民の皆さんの自主防犯活動に役立てていただくため、地域における不審者情報等、子どもの安全に係わる情報を積極的に提供するなど、子どもたちを犯罪被害等から守るための取組を推進しています。
次代を担う子どもたちを事件や事故の被害から守るためには、警察や自治体等の取組はもとより、保護者や学校関係者の皆さんをはじめとする地域の大人たち全員が「地域の子どもたちは地域で守る」という高い防犯意識を持ち、地域が一丸となって子どもたちを守るための取組を進めていくことが必要です。
また、子どもたちが、危険に遭遇した場合に自ら回避できるよう、子どもたち自身に事件や事故から身を守るための防犯知識を身に付けさせるとともに、日頃から「子ども110番の家」を確認したり、ブザーなどの防犯器具を携帯させたりすることも大切です。
県警では、平成18年12月から、県民の皆さんから各警察署に寄せられた「声かけ」事案などの不審者情報の一部を、県警ホームページの「不審者情報マップ」として掲載していますが、平成23年中に寄せられた不審者情報のうち、13歳未満の子どもを対象とした事案の分析結果をまとめましたので、子どもたちを守る取組の参考としてください。
不審者情報の分析結果
【行為別】
○「声かけ」が約3割を占めています。
行為別では「声かけ」が最も多く、全体の約35パーセントを占めています。
次いで「公然わいせつ」「つきまとい」「痴漢」等となっています。
※ 表記外の数値を四捨五入しているため、各構成率の和が100%にならない場合があります。
【被害者の男女別】
○性別にかかわらず、注意が必要です。
男女別比では、女子が全体の70パーセントを占めておりますが、男子も22.4パーセントと全体の2割以上を占めており、男子を対象とする事案もあるので、性別にかかわらず注意が必要です。
【被害者の年齢別】
○小学生時期から被害が増えます。
小学生になると、子どもだけで行動することが多くなります。抵抗力も弱く、危機回避能力が身についていないこの時期の子どもたちは、特に大人の見守りが必要です。
【被害者人数別】
○一人でいるときの子どもがねらわれています。
被害時の人数は、一人でいる時が75.4パーセントと全体の約8割を占めています。
登下校時や公園で遊ぶときなどは、一人を避け、複数で行動させるよう心掛けてください。
【発生時間帯別】
○放課後の時間帯に被害が集中しています。
被害に遭った時間帯は、全体の約5割以上が15時台から17時台に集中しており、下校時や下校後の活動時間に被害が多いことがうかがえます。
【被害時の態様別】
○登下校、帰宅時の被害が約4割を占めています。
「歩行中等」の被害が23.4%と最も多く、次いで「遊戯中」、「下校途中」、「帰宅途中」等となっています。
登下校時の被害を合わせると、全体の23.9%を占めており、登下校中の時間帯に子どもの見守りを強化することが被害の防止につながります。
「歩行中等」には、自転車に乗っているときの被害も含まれています。
自転車、徒歩にかかわらず、遊びに行く時や塾の行き帰り等も、一人になることをできるだけ避けさせましょう。
【場所別】
○路上の被害が7割以上を占めています。
路上における被害が67.7パーセントと、全体の約7割を占め、次いで「公園内」「店内」「団地等敷地内」の順となっています。
人通りの少ない道は、不審者が待ち伏せしやすく声をかけやすいので、一人歩きは避けさせましょう。
公園で一人遊びをさせたり、一人でトイレに行かせたりすると、樹木の陰やトイレに連れ込まれやすいので、見通しの良い公園で複数の友達と遊ばせることが被害防止につながります。
集合住宅構内の駐車(輪)場、踊り場、エレベーターホール等で被害に遭うケースもあるので、知らない人と二人きりになるような場合は、次のエレベーターを選ぶなど基本的な防犯知識を身に付けさせておきましょう。
※ 表記外の数値を四捨五入しているため、各構成率の和が100%にならない場合があります。
【声かけ等の手口】
不審者情報の「声かけ」等の手口には、
- 優しく、
「お兄ちゃんと遊ばないか」
「占いをしてあげる」
などと語りかける。
- 車のクラクションを鳴らすなどして立ち止まらせ、
「お父さんの具合が悪くなり病院にいる。お母さんもいるので一緒に行こう」
「お母さんが呼んでるから車に乗って」
等と言ったり、
「スーパーはどこにあるかな」
「○○小学校はどこ」
等と道案内を装って車に乗せようとする。
- 「○○あげるからおいでよ」
「○○してくれたら○○あげる」
など、物で誘おうとする。
- 遊んでいる児童に対し、
「おまじないだよ」
等と言って身体に触ろうとする。
「かくれんぼで絶対に見つからない所があるから一緒に行こう。」
等と言って人気のない場所へ連れ込もうとする。
- 「僕は○○(写真家など)だけど、千円あげるから写真撮らせて。」
等と言って近づく。
など、様々な手口があり、犯罪者は子どもの気を引くために巧妙な話術を使います。
また、こうした犯罪者の多くは、犯行前に何度も来て子どもたちの様子をうかがっています。通学路などに頻繁に現れる人には十分に気をつけてください。
子どもが被害者となる事件は、「声かけ」により被害者に近づくケースが大半を占め、その手口も大変巧妙です。
「甘い誘い」や「父母をかたる誘い」をしてくる不審な人を見つけたら必ず両親など大人に知らせ、絶対に誘いにのらないよう、教えておきましょう。
〔子どもの防犯対策の基本〕
○保護者のみなさまへ
子ども達のまわりには、多くの危険が潜んでいます。
子どもたちを事件や事故の被害から守るためには、地域の大人達による保護に加え、子ども達が「自分の身を自分自身で守る」方法を知り、それを身に付けていくことが必要です。日頃から次のような点に注意してお子さんと接して下さい。
- 子どもの行動を日頃から把握し、子どもの変化を見逃さない。
- 親子で通学路等の危険な場所をチェックするとともに、どのような場所が危険であるかを教えておく。
- 何かあったときに逃げ込める「子ども110番の家」等の所在地や助けを求める場合の方法などを教えておく。
- 万が一、被害に遭った場合に親に訴えやすいよう、日頃からコミュニケーションを図っておく。
- 危険から身を守るための
「5つのお約束(イカ・ノ・オ・ス・シ)」
など、危険回避の手段・方法を繰り返し教える。
- 必要に応じて防犯ブザー、防犯ホイッスル、GPS機能付き携帯電話などの防犯器具を持たせる。
○学校関係者や地域の皆さまへ
子どもたちの身を守るためには、地域の皆さんがお互いに協力し合い、「犯罪の起こりにくい環境づくり」に努めていくことが大切です。
子ども達を犯罪等から守るため、次のようなことを心がけ、地域の防犯にご協力下さい。
【地域の皆さま】
- 登下校時、遊び場などにおいて不審者(車両)を発見した場合や子どもの連れ去り事案などを目撃した場合は、直ちに警察に110番通報して下さい。
- 暗くなるまで遊んでいる子どもを見かけた場合は、早く帰るようにひと声かけてあげましょう。
- 不自然な子ども連れを見かけた場合は、ひと声かけるか、警察に110番通報して下さい。
- 犬の散歩やジョギングなどを登下校時間帯に実施し、できるだけ多くの大人の目を登下校時間帯の通学路等に集めることは、子ども達の安全を守る上で大変効果的です。是非ご協力下さい。
【学校関係者の皆さま】
- 児童生徒を一人で登下校させないよう、集団登下校の実施に努めて下さい。
- 下校時に「5つのお約束(イカ・ノ・オ・ス・シ)」を復唱させるなどの方法により、児童生徒に防犯知識を身につけさせて下さい。
- 定期的に通学路の安全点検を実施し、危険箇所を発見した場合は、自治体や警察署等に連絡するなど、改善に努めて下さい。
- 「地域安全マップ」の作成を通じて児童生徒に危険な場所を見つける目を養わせて下さい。
○子どもたちへ
「5つのお約束(イカ・ノ・オ・ス・シ)」を守りましょう!
- 『イカ』… 「行かない」知らない人についてイカない。
- 『ノ』… 「乗らない」知らない人の車にノらない。
- 『オ』… 「大声で叫ぶ」「助けて」とオおきな声を出したり防犯ブザーを鳴らす。
- 『ス』… 「すぐ逃げる」怖かったら大人のいる方にスぐ逃げる。
- 『シ』… 「知らせる」どんな人が何をしたのか家の人にシらせる。
〔防犯テキストを活用して下さい〕
警察では、子どもたちを始め、保護者の皆さま、教職員の方々などを対象とした
を作成しました。
このテキストは、具体的な事例や対応策などを盛り込んだ子どもたちにもわかりやすい内容となっており、PDFファイル(約3MB)としてダウンロードできます。
子どもたちを犯罪から守るためのテキストとしてご活用下さい。
〔子ども110番の家等の活動に協力していただいている皆様へ〕
犯罪等の被害に遭い又は遭いそうになって助けを求めてきた子どもを保護し、警察への通報等を行う「子ども110番の家」等の活動は、地域住民や事業者等の方々のご協力により、年々その数も増えております。
千葉県内においても、千葉県石油商業組合が行っている「かけこみ110番」、日本フランチャイズチェーン協会が行っている「セーフティーステーション」、鉄道事業者が行っている「子ども110番の駅」などの活動により、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、駅舎などが子どもを守る活動に参画しているほか、各地域で多くの方々が子どもを守るボランティア活動を行っています。
「セーフティーステーション」
シンボルマーク
(日本フランチャイズチェーン協会)
「かけこみ110番」
シンボルマーク
(千葉県石油商業組合)
「子ども110番の駅」シンボルマーク
(鉄道事業者)
警察では、子ども110番の家等にご協力いただいている方々に、子どもが助けを求めて来た場合の対応や警察への通報要領等を周知していただくため「「子ども110番の家」地域で守る子どもの安全対応マニュアル」を作成しました。
本マニュアルが多くの子ども110番の家等において、有効に活用されることを願っています。
子どもを有害情報から守りましょう
~インターネットなどのメディアがもたらす弊害について、子どもが十分に認識して、適正に利用できるように、保護者の方は子どもと話し合って、利用のルールを守らせましょう。~
ネット上には、有用な情報だけでなく、有害な情報もあります。
近年、子どもがいわゆる出会い系サイトなどに携帯電話からアクセスし、事件に巻き込まれるケースが多発し、また、掲示板への悪口の書き込みやメールでのいじめ等、ルールを守らないためのトラブルや事件も多発しています。保護者の方は、携帯電話等がもたらす危険性を認識し、子どもに話しましょう。そして
- 出会い系サイト等の有害なサイトにアクセスしない!
- 掲示板等に個人情報を入力しない!
- ネットで知り合った人とは会わない!
- 他人を傷つけるような内容を書かない!
- 心当たりのないお金を請求されても払わずに相談する!
など利用のルールについて、子どもと話し合いましょう。
~子どもの携帯電話等にはフィルタリングサービスを受けさせましょう~
「フィルタリング」とは・・・ネット上の有害なウェブサイトを子どもに見せないようにするための機能です。
「フィルタリング」の詳細は
パソコン
- (財)インターネット協会 http://www.iajapan.org/rating/
携帯電話
- NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/info/safety/
- au by KDDI http://www.au.kddi.com/notice/deaikei/
- ソフトバンク http://mb.softbank.jp/mb/support/3G/antispam/
- ウィルコム http://www.willcom-inc.com/ja/service/filtering/index.html