乱用される薬物の種類/コカイン

コカインについて

コカインは南米原産のコカの木の葉が原料で、無色の結晶または白色の結晶性粉末で、無臭で苦みがあります。

コカの葉

コカイン

乾燥コカイン

コカインの影響

コカインには、覚せい剤と同様に神経を興奮させる作用があるため、気分が高揚し、眠気や疲労感がなくなったり、体が軽く感じられ、腕力、知力がついたという錯覚が起こります。しかし、覚せい剤に比べて、その効果の持続期間が短いため、精神的依存が形成されると、一日に何度も乱用するようになります。乱用を続けると、幻覚等の精神障害が現れたり、虫が皮膚内を動き回っているような不快な感覚に襲われて、実在しないその虫を殺そうと自らの皮膚を針で刺したりすることもあります。

コカインを大量摂取した場合、呼吸困難により死亡することもあります。

コカインの身体的影響

脳・神経系統には
コカインは、中枢神経に作用するためさまざまな意識障害や、幻覚・妄想、記憶力の低下、痙攣などを引き起こします。また、脳内出血、脳卒中、動脈狭窄、動脈破裂、神経系統の各種発作を生じさせます。呼吸や心拍をコントロールする脳の機能を破壊しますので呼吸困難などにより死を招く危険性もあります。
肺には
体液の蓄積、コカインの蒸気を吸引したことによる肺の充血、咳、肺やのどの痛みなどの発作を引き起こします。
胃には
食欲減退、胃痛、はきけ、嘔吐を生じます。
心臓・血管には
心臓に対しては、血液中の酸素不足、細胞の異常、心拍の上昇、脈拍の停滞による不整脈、心不全、胸痛、心臓発作が起こります。血管に対しては、収縮、血圧の急上昇、狭心症が生じます。
鼻腔には
コカインを、鼻腔内吸引すると、常習的使用者では鼻の粘膜に腫瘍をつくる危険性がありますが、時折使用するといったケースでは鼻づまりや鼻水がみられます。これらの鼻腔内炎症は嗅覚の麻痺や副鼻腔性頭痛を引き起こします。
心臓には
心拍数、呼吸、血圧が上昇します。その結果、心不全、不整脈、胸痛などが起こり、ときには心臓発作を誘発します。
生殖器官には
性欲を増進するほか、精子や月経に異常が起こります。妊娠中の使用では胎盤の早期剥離を引き起こしその出血のため、流産や早産の恐れがあります。また、生まれてくる子供には高い確率で心臓や腎臓の奇形などの身体障害や精神障害が発生する危険性があります。
その他に
消毒の不完全な注射針の共有からは、肺炎やエイズに感染する恐れもあります。また、コカインの遊離化の作業では溶媒の使用も絡んでくるため、爆発による死傷事故が発生することもあります。その他にも、瞳孔の拡大、発熱などを生じます。妊娠中のコカイン摂取が子どもに及ぼす影響(コカインベイビー)も重大な問題になっています。

コカインの精神的影響

コカインを摂取すると、いわゆる「ハイ」な感覚になり、極めて幸福な感覚になり、やる気に満ち、自信にあふれた人になったような気持ちになります。しかし、コカインは依存性が大変高いので、使用量もどんどん増え、あっという間に中毒者になってしまいます。

薬の効果が切れると、不眠や疲労困憊、焦燥感、うつなどの症状が始まり、妙に多弁になったり、何かをせずにはいられない衝動(例えば椅子から立ち上がったり座ったりといった無意味な行動)にかられます。この衝動はたいへん脅迫的なもので、自分で止めようとしても止められません。

乱用の繰り返しによる慢性的な症状としては、幻覚や思考の異常、精神錯乱、そして、コーク・バク(コカインの虫という意味)日本語では「蟻走感」と呼ばれる、体中を小さな虫に這い回られるな気味悪い感覚が起こります。さらにひどくなると、皮膚と筋肉の間に虫が走る感覚がして、皮膚が裂けるまでかきむしったりするようになります。こうした症状が常に繰り返されるようになり、まともな精神状態を保つことが難しくなって、最後には錯乱におちいり、完全な精神障害になってしまうのです。

お問い合わせ
千葉県警察本部 少年課  電話番号:043-201-0110 (代表)