犯罪インフラは、社会の急速な変化に応じて、グローバル化する犯罪にとどまらず、国内の組織犯罪、詐欺、窃盗、サイバー犯罪等のあらゆる犯罪の分野で着々と構築されてきており、その存在は治安に対する重大な脅威となっています。

犯罪インフラ対策は10年先を見据えた治安対策という観点から、全国警察が 取り組んでいる施策です。県警においても犯罪インフラの実態解明、犯罪インフラ事犯の検挙や犯罪インフラを生まない環境づくりを推進しています。

犯罪インフラとは?

犯罪を助長し、又は容易にする基盤(インフラ)のことをいい、基盤そのものが合法であっても、犯罪に悪用されている状態にあれば、これに含まれます。

犯罪インフラの例

  1. 通信・運搬インフラ
    • 他人名義の携帯電話、本人確認が不徹底なレンタル携帯電話、プリペイド式携帯電話
    • インターネットや私設私書箱
      違法薬物の密売や偽ブランドの販売等の犯罪で利用されています。

    転売・譲渡目的での携帯電話の契約

    闇サイト、掲示板の悪用

  2. 集金・送金インフラ
    • 他人名義の預貯金口座
      不法収益等の隠匿、不法就労者による不法収益の本国への送金及びヤミ金融における返済金の送金先や振り込め詐欺における詐取金の送金先として匿名性を確保するため、犯罪インフラとして利用されています。

    振り込め詐欺事件等で得た詐取金の送金先として使用される他人名義の預貯金口座

  3. 不法滞在者等の生活インフラ
    • 就労資格のない来日外国人を不法に就労させ、又は不法就労を斡旋する事業
    • 不法滞在者等に対して、医師資格を有しない者による医療行為
    • 無許可のタクシー営業(いわゆる白タク営業)
    • 盗難車の仮置き場として利用されるヤード(すべてのヤードにおいて違法行為が行われているわけではありません。)

    日本で生活していくに当たり、不法な手段や合法な制度が犯罪インフラとして利用されています。

    盗んだ車をヤードに持ち込んで解体

  4. 資格・身分の偽装インフラ
    • 偽変造された身分証明書
    • 偽装結婚等により不正取得された公的身分
      偽造又は変造された運転免許証、健康保険証、旅券、在留カード(外国人登録証明書)等の身分証明書が、各種詐欺事件等で利用されています。また、身分や身元を偽るための偽装養子縁組や偽装結婚などの犯罪が行われています。

    なりすまし、顔写真等の貼り替え

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お問い合わせ
千葉県警察本部 組織犯罪対策課  電話番号:043-201-0110 (警察本部代表)