乱用される薬物の種類/覚せい剤

覚せい剤について

覚せい剤は、主に麻黄(まおう)という植物から抽出されたエフェドリンなどを原料として科学的に合成して製造され、形状は主に白色粉末や無色透明の結晶でやや苦みがあります。

麻黄

覚せい剤粉末

覚せい剤錠剤

覚せい剤の影響

覚せい剤には神経を興奮させる作用があり、乱用すると眠気や疲労感がなくなり、頭が冴えたような感覚になります。しかし、そのような効果も数時間で切れ、その後は激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。

覚せい剤は特に依存性が強く、乱用を続けると、壁のシミが人の顔に見えたり、いつもみんなが自分の悪口を言っている、警察に追われている、誰かが自分を殺しにくる、といった幻覚、妄想が現れるなど、精神に異常をきたし、時には錯乱状態になって発作的に他人に暴行を加えたり、殺害したりすることがあります。そして、このような精神障害は、乱用をやめても長期間にわたって残る危険性があります。

また、大量に摂取すると、急性中毒により、全身けいれんを起こし、意識を失い、最後には脳出血により死亡する場合もあります。

覚せい剤の身体的影響

脳には
覚せい剤は中枢神経に作用するため、さまざまな意識障害や、幻覚・妄想、記憶力の低下などを引き起こします。その他にも、けいれんを生じたり、脳溢血を起こす恐れもあります。
肺には
水に溶けない不純物を含んだ覚せい剤を静脈注射すると、それが細い血管につまり肺機能障害を引き起こします。また、長期間の乱用でも致命的な肺疾患を生じます。
胃・肝臓には
覚せい剤には食欲を抑制する作用があるので、食欲不振から食べ物を受け付けなくなったりします。そのため十分な栄養が得られず、免疫力も低下し、細菌感染などが生じ易くなりいろいろな病気に感染します。この他にも、覚せい剤に混ぜられている有毒な混和物に対する拒否反応として、胃痛や吐き気、嘔吐を生じることがあります。
腎臓には
長期間使い続けると、致命的な腎機能不全が生じます。
眼には
瞳孔を散大させ、乱用を続けるとかすみ目も生じます。
心臓には
心拍数、呼吸、血圧が上昇します。その結果、心不全、不整脈、胸痛などが起こり、ときには心臓発作を誘発します。
生殖器官には
精子や月経の異常、先天異常が生じます。
その他に
覚せい剤の効果が切れたときに生じる極度の疲労感から、頭痛、動悸、めまいが起こります。また、注射針からの感染では、ウィルス性肝炎による肝機能障害や静脈炎、エイズなどがあります。その他にも高熱や口の渇き、ふるえの発作、筋肉のアンバランスなどがあります。

覚せい剤の精神的影響

覚せい剤を摂取すると、とても高揚した気分になります。しかし、薬の効果が薄れるにつれ、徐々に気分がしぼんできます。すると、変わりに不安と狼狽、混乱が一気に訪れます。

乱用を続けると、こうした高揚感と混乱を繰り返すことになるため、猛烈な疲労感といらいらに襲われ、また、覚せい剤に手を出すことになります。

そのうち、慢性的な精神症状として、幻覚や幻聴、幻視、幻臭など五感に異常が現れます。続いて妄想、不安、不眠、鬱へと移行していきます。また、この頃になると、覚せい剤を摂取していないにもかかわらず、そのときと同様の感覚がよみがえったり、禁断症状のように突然不安感や幻覚に襲われるようにもなります。これをフラッシュバックといい、薬物をやめても精神に異常が残ることになります。

自傷行為の画像
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