高齢者の交通事故を防ぐために

平成30年4月1日現在の千葉県内の高齢者(65歳以上)人口は約166万人で、総人口約630万人に占める割合(高齢化率)は、約26パーセントと、全国平均の約27パーセントを下回っておりますが、今後は急速に高齢化が進み、平成37年には約30パーセントに上昇すると見込まれており、今後、高齢者の関係する交通事故が増加することが懸念されます。

高齢者の交通事故を防止するため、県民のみなさんの御協力をお願いします。

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1 高齢者の交通事故発生状況(平成26~30年)

(1) 高齢者の交通事故発生状況

高齢者の交通事故発生件数及び負傷者数は、ほぼ横ばいで推移していますが、平成30年の死者数は前年より大幅に増加しました。
 

高齢者の交通事故発生状況

(2) 全死者数と高齢死者数の推移

平成29年は5割を下回ったものの、平成30年は再び5割を上回りました。
 

全死者数と高齢死者数の推移

(3) 高齢者の状態別死者数の推移

各年ともに歩行中の死者が最も多くなっています。

平成30年は、歩行中の死者が減少したのに対し、他はいずれも増加しています。
 

高齢者の状態別死者数の推移

(4) 高齢運転者(第一当事者が原付以上)による交通事故発生状況

全年齢層の交通事故件数が年々減少傾向にある一方で、高齢運転者による交通事故件数はほぼ横ばいで推移しているため、構成率は年々増加となっています。
 

高齢運転者(第一当事者が原付以上)による交通事故発生状況

2 高齢者の皆さんへ

 

年齢を重ねると個人差はありますが、身体機能は確実に低下します。外出するときは、交通ルールを守り、体力や体調に応じた無理のない行動を心掛けてください。

また、道路を歩くときや自転車に乗るときは、事故に遭わないよう交通安全に努めてください。

道路を歩くときは
  • 通り慣れた道でも油断をせずに、外出したら車に十分注意しましょう。
  • 正しい場所(歩道・路側帯・道路の右側)を歩きましょう。
  • 遠回りでも信号機のある場所や横断歩道を渡りましょう。
  • 斜め横断はやめましょう。
  • 夜間は明るい場所を選んで歩きましょう。
  • 横断中は、青信号でも車の動きに注意しましょう。
  • 信号が変わりそうな時は、次の青信号まで1回待つゆとりを持ちましょう。
 
まだ大丈夫はもう危ない
 
  • 道路を横断するときは、横断歩道を利用するように努め、一旦止まって左右の安全を確認し、特に横断の後半は左側からの車に気をつけて渡りましょう。
  • 車の運転手の中には、歩行者がいることに気が付いていない場合があります。「車が止まってくれるだろう。」と思い込むのは大変危険です。
  • 駐車車両の前後や渋滞で停止している車の間からの道路横断は、車の運転手から発見されにくいため、大変危険ですのでやめましょう。
  • 早朝や夕方、夜間の外出には、明るい色の服装を心掛け、反射材を身に着けましょう。
  • 反射材には、シール・キーホルダー・たすき・帽子・手提げバッグなど、日用品として使用できるものも多くあります。
  • 反射材は、100円ショップ、ホームセンター等で購入できます。
自転車に乗るときは
  • 法律上は自転車も車です。
    • 酒気帯び運転の禁止
    • 信号無視や一時不停止の禁止
    • 無灯火運転の禁止
    など、交通法規を遵守してください。
  • 自転車は、車道の左側を通行することが義務づけられていますが、児童、幼児及び70歳以上の方等は、歩道を通行できます。ただし、歩道を走行する際は、下記のことに注意してください。
    • 歩行者の通行を妨げることのないようにしましょう。
    • 歩道では車道寄りを走行しましょう。
  • 道路を横断するときは、横断歩道や自転車横断帯を渡りましょう。近くに横断歩道等がない場合は、道路を良く見渡せる場所で、安全を確認してから渡ってください。
  • 走行しながらの急な進路変更や道路横断は、車の運転手が予測できず、大きな事故につながりますので、絶対に行わないでください。
  • 夜間、自転車に乗るときは、明るい色の服装と反射材の着用を心掛け、自転車にも反射材を付けて目立たせましょう。
  • 早朝や夕方、夜間は必ずライトを点灯しましょう。
車に乗せてもらうときは
  • 乗るとき降りるときには、ドアをいきなり開けずに少し開けて一度止め、周囲の安全をよく確認してから開けましょう。
  • 助手席はもちろん、後部座席でも必ずシートベルトを正しく装着しましょう。幼児(6歳未満)を乗せる時は、必ずチャイルドシートを使用しましょう。
  • 降りた車の直前や直後からの道路横断は、車の陰になり運転者から見えづらく、大変危険です。
車を運転するときは
  • 加齢による身体機能の低下があるとの認識を持ちましょう!
    • 動体視力、深視力などの視覚機能等の【認知能力】
    • 交通状況を瞬時に的確に判断する【適応判断能力】
    • 必要な動作・操作を瞬時に選択・実行する【反応能力】
    などは、誰でも確実に低下していきます。
 
  • 高齢ドライバーの方は、交通安全講習会、運転適性検査等を積極的に活用して、機会があるたびに自分の身体能力をチェックし、運動能力等の低下があればそれらをカバーできる行動を心掛けましょう。
 
  • 運転に不安を感じるようになった方は、運転免許の自主返納も考えましょう。
  • 運転免許を返納した方には、公共交通機関の乗車運賃割引等の特典を受けることができる場合もあります。
 
  • 70歳以上のドライバーの方は、車に高齢運転者マークを付け、シートベルトを確実に装着し、目を動かすだけでなく、顔を向けたり体を使っての安全確認と安全な速度での運転をお願いします。
  • 同乗される方にも、確実にシートベルトを装着させてください。
 
  • 夜間の運転は、距離感や速度感がつかみにくく、歩行者や自転車、標識などの見落としや誤った判断が多くなります。早めのライトの点灯と、より安全な速度での運転を心掛けましょう。
 
  • いつもの道だから大丈夫だと思わずに、安全は自分の目で確認しましょう。
  • 左右の道路からの車両、左折するときの巻き込みには、特に注意が必要です。
 

3 車を運転する全ての方へ

道路を横断中に、交通事故に遭われる高齢者の方が増えています。高齢者の方は、歩行の速度が遅くなり、走行してくる車両の速度や、車両との距離の判断を誤って横断する傾向があります。

横断歩道がある場所はもちろんですが、歩行者の横断が禁止されている道路や歩行者用信号が赤信号でも、横断してくる高齢歩行者等がいるかもしれないと警戒し、減速や一時停止をするなど、高齢者の方の動きに対応できる安全な運転を心掛けましょう。

特に夜間はライトで十分に照らされていない道路右(対向車線)側にも注意を向けて、横断者がいないか注意して走行しましょう。

また、高齢運転者マークを付けた車両に対する幅寄せや割り込みは、法律で禁止されています。高齢ドライバーの方への思いやりを持った運転をお願いします。

4 御家族や御近所の皆さんへ

高齢者の交通死亡事故は、自宅近くで、早朝時の散歩、通院、夕方の買物などで外出中、特に夕暮れ時から夜間にかけて多く発生しています。

身近な高齢者の方に、

  • なるべく明るいうちに外出し、暗くなる前に帰宅する
  • 近所であっても外出したら、車や自転車に気をつける
  • 特に、道路を横断するときには十分に安全確認をする
  • 早朝や夕方、夜間の外出時には反射材を身に着ける
など、声掛けによるアドバイスをお願いします。
 

また、高齢者の方が車両を運転するときにも、皆さんから、ワンポイントアドバイスをしていただくなど、交通安全に御協力をお願いします。

お問い合わせ
千葉県警察本部 交通総務課  電話番号:043-201-0110 (代表)