インターネットの安全対策について

千葉県警察本部生活安全部
サイバー犯罪対策課
                        電話 043-201-0110

1.調査の目的

 近年、サイバー犯罪等は年々進化し、その手口を深刻化・巧妙化させつつ多数発生するなど、インターネット上における脅威は極めて深刻な情勢が続いています。こうした情勢において、インターネットの安全確保に向けて県民の意識を把握し、より効果的な対策等を推進するために皆様のご意見を伺いました。

2.調査の実施状況等

(1)調査対象  アンケート調査協力員 300人 
(2)調査時期  令和4年9月8日(木曜日)~9月19日(月曜日)
(3)調査方法  インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答
(4)回答状況  アンケート調査協力員300人のうち271人が回答(回答率 90.3%)
(5)調査項目
 問1.あなたはネット犯罪を身近に起こる犯罪として感じたことがありますか。
 問2.あなたは自身又は家族を含めて、どのようなネット犯罪に危険性や不安を感じますか。
 問3.あなたはネット犯罪の被害に遭わないための対策としてどのようなことを行っていますか。
 問4.あなたはネット犯罪に遭わないための情報等をどのように入手していますか。
 問5.あなたはインターネットが安全に利用できるようにするために、ネット犯罪の取締りと併せて、どのようなことを警察に期待しますか。
 

3. 調査結果

問1.あなたは、ネット犯罪を身近に起こる犯罪として感じたことがありますか。(回答者数:271人)
 
 
 ネット犯罪を身近に起こる犯罪として感じたことがあるかたずねたところ、『大いに感じたことがある』が41.7%と最も多く、次いで『やや感じたことがある』が40.6%でした。
 
問2. あなたは、自身又は家族を含めて、どのようなネット犯罪に危険性や不安を感じますか。
(あてはまるものすべて選択)(回答者数:271人)
1 フィッシングメール等で偽サイトに誘導し個人情報(クレジットカード情報等)を盗み取る
2 偽サイトによる詐欺、悪質商法
3 他人による不正アクセス
4 インターネットバンキングの不正送金
5 偽の警告画面を表示してウイルスに感染したと信じさせ、金品を要求する(サポート詐欺)
6 その他
7 危険性や不安を感じていない
 

 どのようなネット犯罪に危険性や不安を感じるかについてたずねたところ、『1:フィッシングメール等で偽サイトに誘導し個人情報(クレジットカード情報等)を盗み取る』が85.2%と最も多く、次いで『2:偽サイトによる詐欺、悪質商法』が72.7%、『5:偽の警告画面を表示してウイルスに感染したと信じさせ、金品を要求する(サポート詐欺)』が64.6%でした。
 また、『その他』の答えの中には、「他人になりすまして、商品を購入する」、「マルウェア Emotet」などの意見がありました。
 
問3. あなたはネット犯罪の被害に遭わないための対策としてどのようなことを行っていますか。
(あてはまるものすべて選択)(回答者数:271人)
1 ウイルス対策ソフトを入れている
2 OSやソフトウェアを常に最新の状態にしている
3 パスワードを長く複雑にしている
4 パスワードを使いまわさないようにしている
5 インターネットのセキュリティに関するニュースをよく見ている
6 メールやSMSでの不審な添付ファイルやURLはクリックしないようにしている
7 怪しいと思ったサイトは、利用しないようにしている
8 おかしいと思ったら家族や警察に相談している
9 その他
10 対策を講じていない
 
 
 ネット犯罪の被害に遭わないための対策についてたずねたところ、『6:メールやSMSでの不審な添付ファイルやURLはクリックしないようにしている』が84.5%と最も多く、次いで『7:怪しいと思ったサイトは、利用しないようにしている』が84.1%、『1:ウイルス対策ソフトを入れている』が67.5%でした。
 また、『その他』の答えの中には、「周囲の人との情報共有」、「普段は大丈夫でも、疲れてる時や他に悩み事がある時にフィッシングメールは引っ掛かりやすいと思うので、至急確認でもまず落ち着く」などの意見がありました。
 
問4. あなたは、ネット犯罪に遭わないための情報等をどのように入手していますか。
(あてはまるものすべて選択)(回答者数:271人)
1 テレビ
2 ラジオ
3 新聞
4 インターネットニュース、ニュースアプリ
5 SNS(Twitter等)や動画投稿サイト(YouTube等)
6 県警や行政機関(県・市町村など)のホームページ
7 県警や行政機関(県・市町村など)から発行される広報誌
8 警察等によるキャンペーン等のイベント
9 その他
10 情報を入手していない
 
 
 ネット犯罪に遭わないための情報等の入手方法についてたずねたところ、『4:インターネットニュース、ニュースアプリ』が70.8%と最も多く、次いで『1:テレビ』が64.9%、『3:新聞』が38.0%でした。
 また、『その他』の答えの中には、「職場研修」、「サイバーセキュリティに関するセミナー」、などの意見がありました。
 
問5. あなたは、インターネットが安全に利用できるようにするために、ネット犯罪の取締りと併せて、どのようなことを警察に期待しますか。
(あてはまるものすべて選択)(回答者数:271人)
1 サイバー(インターネット)パトロールによる犯罪情報等の把握
2 悪質化するネット犯罪に対処するための捜査資機材の整備や捜査(解析)能力の向上
3 学生やその保護者等に対するネット安全教室の開催
4 高齢者等に対するネット犯罪に関する防犯講話の実施
5 キャンペーン等のイベント開催による広報活動の推進
6 インターネット上によるSNS等を利用した防犯情報の発信活動の推進
7 企業・団体等へのセキュリティ対策強化の働きかけ
8 その他
 
 
 ネット犯罪の取締りと併せて警察に期待することについてたずねたところ、『1:サイバー(インターネット)パトロールによる犯罪情報等の把握』が74.5%と最も多く、次いで『2:悪質化するネット犯罪に対処するための捜査資機材の整備や捜査(解析)能力の向上』が72.7%、『4:高齢者等に対するネット犯罪に関する防犯講話の実施』が55.0%でした。
 また、『その他』の答えの中には、「最新手口の市民への素早い周知」、「小学校の段階で多少のITリテラシーは身につけさせた方が良いと感じる」、などの意見がありました。
たくさんのご意見ありがとうございました。
アンケートの回答結果から、県民の皆様がネット犯罪をより身近に感じていることがよく分かりました。この回答結果を参考にし、ネット犯罪抑止対策に役立ててまいります。

回答者の構成

(1)地域(回答者数:271人)
 

(2)年齢(回答者数:271人)
 
 
(3)性別(回答者数:271人)
 


 
お問い合わせ
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