警察業務を体験(千葉県警察インターンシップ)

千葉県警察では、学生を対象としてインターンシップを実施しています。千葉県内の大学や高校と各警察署が連携して行うインターンシップでは、様々な警察業務を体験することができます。

参加した学生は、平成22年3月から導入された移動交番による住民とのふれあい活動を始め、犯罪抑止キャンペーンや合同パトロールなどの警察官の様々な現場を経験し、警察業務への理解を深めます。

東金署でインターンシップを実施した城西国際大学経営情報学部3年生の女子学生(20)は「警察官になりたい気持ちが更に強くなった」と、また船橋東署で実施した東邦大学理学部3年生の男子学生(21)は「警察官の仕事は予想以上に忙しく、今の自分では到底勤まらない職業だ」と振り返り、学生が抱く憧れのイメージだけではなく、地道な活動の厳しさを体験することで、警察官採用後のミスマッチ防止にも期待しています。

ふれあい活動の写真

移動交番車による子どもとのふれあい活動

広報活動の写真

振り込め詐欺防止広報活動

警察官採用試験合格体験記

千葉県警察官として採用された方からの、警察官採用試験合格体験記を紹介します。この体験記が、千葉県警察官を目指しているみなさんの夢への実現に向けた応援メッセージとなれば幸いです。

A区分 男性 23歳 (東京都出身)

私は、中学生の頃から、「警察官として働きたい。」と考えていました。まずは、将来を考えて大学へ進学し、そして、大卒者として警察官採用試験が受験できる年度から採用試験を数回受験しました。その結果は、なんと全て不合格。私は、ふがいなさと就活への焦りを感じ、一般企業の採用試験を平行して受けるようになりました。幸いにして、一般企業からは数社の内定を頂き、一度は心が揺らぎましたが、私は、中学校の頃からの目標を簡単に諦めることができず、悩み、考え、そして親に相談した末、警察官採用試験を受け続けていくことを決心しました。

それからの日々は、自分の想像していた生活ではありませんでした。それは、友人が既に社会人として働いている中、「私だけが取り残されて毎日勉強している。」という何とも言えぬ焦燥感と不安感で一杯でした。しかし、私は、「自分で受験していくことを決めたからには負けるわけにはいかない。」という気持ちを強く持ち、採用試験を受けました。

その数か月後、県警からの合格通知が届きました。合格通知を受け取った瞬間、私は、涙がこみ上げてきて、言葉にならない感情に堪えられずに泣いてしまいました。

千葉県警察官に採用された後も、採用試験の時期になると、合格通知を受け取った時の感動を思い出します。警察官採用試験を受け続けるか、一般企業に就職すべきかと悩んだときは、とても辛い思いをしましたが、今では正しい決断をしたと思っています。これから私は、警察官として多くのことを学び、そして経験していくことと思いますが、私の力が一人でも多くの人々を守り、社会秩序の維持・発展に役立つのであれば、私は、「人々のために全力を尽くす警察官」を目指して、これからの人生を歩んで行こうと考えています。

A区分 男性 27歳 (埼玉県出身)

警察官を目指そう。そう思ったのは、実兄が警察官であることで、警察官という職業が叶わない職業ではないと考えたからでした。それまでは、ただの憧れや夢でしたが、身近な存在に警察官がいることで、転職しても「一生誇りを持ってやれる職業」として真剣に考えるようになりました。

それでは、私が、取り組んできた警察官採用試験についてお話しします。

私は、工学系の大学を卒業後、電気メーカーに就職し、開発・検査などの仕事をしていました。そのため、文系や法学系ではない私は、試験勉強をするにあたって、社会系の問題に手間取りましたが、理系の知識を活かして数学や理科、数的処理などの問題を確実に解くことで、第一次試験(教養試験)を乗り切ることができました。一方、面接試験では、前職で培った社会人としてのコミュニケーションや知識を活かして、地域住民とのコミュニケーションの大切さやその取り方について積極的にアピールしました。どんな職業であっても、その経験は決して無駄なことではなく、また、私のように年齢が高い人間は、それだけ人生経験が豊富である証と言えます。

私は、警察官採用試験を通して、学歴、前職の経歴や年齢などは関係なく、「自分自身のやる気が一番大事だ。」ということと、その人の経験は、採用試験のみならず、警察官になってからも大いに役に立つものであると実感しています。

B区分 女性 21歳 (千葉県出身)

私は、警察官採用試験を終えて、一つ後悔したことがありました。それは、千葉県警の採用試験が、私にとって最初の採用試験であったことです。他県警採用試験はもちろん、事前の模擬試験などを受けたこともなかった私は、本番当日、試験特有の雰囲気に呑まれ、そして、極度の緊張感から自分の力を発揮できなかったことを今でも覚えています。第一次試験(教養試験)は、正に時間との勝負であると言っても過言ではありません。いかに時間内に問題を解き終えるか、そのために一問にかける時間を短くするための工夫をするなど、常に試験本番を想定した勉強をすることが非常に重要です。

私が、勉強するに当たって、常に心掛けていたことは、「自分のペースを崩さない。」ということです。最初から、あれこれやろうとすると、直ぐに飽きてしまうので、必ず一日一回少しでも良いので参考書に目を通す。そうすることで勉強する時間を習慣付け、長続きすることにつながります。自分の生活のリズムのなかで負担にならない程度にできれば十分だと、私は思います。

ところで、一度身に付いた習慣は後々役に立つもので、私の場合は、警察学校での勉強に役立ちました。警察学校では、警察官としての基礎を学ぶため、法学など、今までにない程覚えることが多くありますが、あくまでも自分のペースで勉強することで、それも苦ではなくなります。

私は、今でも採用試験の合格通知を手にした時の達成感を忘れたことはありません。今後も、自分の目標に向かって一歩一歩着実に進んでいきます。

B区分 男性 19歳 (千葉県出身)

私が、警察官になろうと思ったきっかけは、保育園生であった頃の出来事でした。当時、私の通う保育園の近くには駐在所があり、ここに勤務していた警察官は、私達が声を掛ければ、いつでも爽やかに挨拶を返してくれる優しい人でした。そんな姿を見て、自分も将来警察官になりたいという強い憧れを持つようになりました。また、本格的な警察官を目指すようになってからは、幸いにも私の周りに警察官を志す先輩がおり、その先輩からの助言は、私にとって大きな助けになりました。

さて、私は、警察官採用試験に合格するため、ゼミナールへ通っていたのですが、その誰もが試験に合格するために必死で勉強しており、夏場ではクーラーが効いているにもかかわらず、部屋の中は常に受験生の熱気が漂っていました。その熱気に当てられながら、私も夢中になって勉強したことを覚えています。そして、いよいよ採用試験の当日を迎えました。試験会場の雰囲気は、とても独特で、当たりを見渡せば、参考書を読んでいる人、ノートにペンを走らせている人や誰かと話をしている人など様々でしたが、一人ひとりは、不安を隠しきれずにいる様子が窺えました。私も、その中の一人でしたが、試験が開始されてからは、あっという間に時間が過ぎて試験は終了しました。

採用試験の結果が出るまでは緊張した日々が続きましたが、合格とわかった時、今までの努力が報われたという喜びで胸が一杯になりました。

私は、警察官を目指すきっかけを与えてくれた駐在所の警察官をはじめ、私を支えてくれた多くの人達に恩返しをするためにも、常に市民の方々に誠意ある態度で接し、「信頼される警察官」を目指して努力していきます。

お問い合わせ
千葉県警察本部 警務課  電話番号:043-201-0110 (警察本部代表)