ヤード総合対策

千葉県には、全国で最も多い約640箇所のヤードが存在しており、その一部のヤードが、国際犯罪組織による盗難自動車の解体・不正輸出のための作業場となっているほか、不法滞在外国人の稼働・い集場所や薬物の使用・隠匿場所として利用されるなど、犯罪の温床となっている実態が認められ、治安上の脅威となっています。

このため、ヤードの実態解明に努めるとともに、不法ヤードに対しては、各種法令を適用した検挙・解体を徹底するほか、県等関係機関と連携を図り、不法ヤード化の防止に取り組んでいます。


【作業員宿舎と鉄板等で囲まれたヤード】

ヤードとは

周囲が鉄壁等で囲まれた作業場等であって、海外への輸出等を目的として、自動車等の解体、コンテナ詰め等の作業のために使用していると認められる施設をいいます。

ヤード総合対策

1 立入りによる実態解明

ヤードにおける犯罪を防ぐため、定期的に立入りを実施し、ヤード経営者等が「使用済自動車の再資源化等に関する法律」に基づく解体業の許可等を取得しているか、ヤードに盗難自動車等が保管されていないかなどを調査しています。

【ヤードの立入りを実施している状況】
2 不法ヤードの摘発

ヤードの立入りにより、盗難自動車の保管、使用済み自動車の無許可解体や不法滞在外国人の稼働、更にはヤード内での違法建築物などを確認した場合には各種法令を適用して取締りを実施しています。

【解体された盗難自動車の状況】

【エンジン等の廃油による土壌汚染】

3 不法ヤードを生まない環境づくりの推進

ヤード経営者等及び地権者に対して、警鐘ビラ等による啓発を行うなどして不法ヤードを生まない環境づくりを推進しています。 他方、不法ヤードを摘発した場合には、ヤードの地権者に対し、賃貸借契約の解除を働きかけて、ヤードの解体を促進しています。

4 県等関係機関と連携した取組

県はじめ各自治体、入国管理局、労働局及び消防等関係機関との情報交換やヤードの合同立入り、更には不法ヤードを生まない環境づくりのための広報・啓発に取り組んでいます。

港のコンテナ内から発見された盗難車両の画像

【港のコンテナ内から発見された盗難車両】

5 「千葉県特定自動車部品のヤード内保管等の適正化に関する条例」の施行

県では、県民の生活環境に悪影響を及ぼしたり、平穏な生活を脅かしたりするヤードの適正化を図るため、ヤード運営者に対して届出等を義務付けたり、条例の違反者に対して罰則を設けた全国初となる条例を制定しました。

本条例は、平成27年4月1日から施行され、その効果として、ヤードの可視化が図られて不法ヤードの解消に繫がるなどと期待されています。

求む!不法ヤード情報

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お問い合わせ
千葉県警察本部 国際捜査課  電話番号:043-201-0110 (警察本部代表)