小学生の歩行中における交通人身事故の特徴について
1 過去5年間(平成30年~令和4年)における小学生歩行中の交通人身事故の特徴
●1年生から3年生までは、歩行中の死傷者数が多く、学年が上がるにつれて減少傾向。
※4年生から6年生までは、歩行中よりも自転車乗用中の死傷者数が多い。
●新入学期から夏休みにかけてと日没が早くなる9月から12月にかけて交通事故が増加傾向。
●午前7時台、午後2時台~午後5時台に集中。
●目的別では、通学等時が約半数(登校中:20.6%、下校中:28.8%、学業中:0.1%)
●歩行中の原因別死傷者数では、飛び出しが77.1%と多い。
※死者・重傷者の場合は83.1%が飛び出し。
注1:「死亡」とは、交通事故発生から24時間以内に亡くなった者をいう。
2:「重傷者」とは、交通事故により負傷した者であって、1か月(30日)以上の治療を要する者をいう(医師の判断を基準としている。)。
3:「死傷者」とは、「死者」、「重傷者」のほか、「軽傷者」(交通事故により負傷した者であって、1か月(30日)未満の治療を要する者)を含む者をいう。
4:「学業中」とは、学校等の校外授業、クラブ活動等の目的で通行することをいう。
2 事故防止のポイント(ドライバー向け)
●子供の飛び出しによる事故が多発しています。学校付近、住宅街、通学路などでは、特に左右の安全確認をしっかりと実施して運転してください。
●子供は、興味のあるものに夢中になり、突然路上に飛び出したり、無理に道路を横断しようとしたりすることがありますので、特に注意してください(法令では幼児・児童だけで歩いている場合には、一時停止か徐行をして、安全に通れるようにしなければなりません。)。
●止まっている車や渋滞停止中の車の間から急に飛び出してくることがありますので、止まっている車のそばを通るときは、速度を落として安全を確認してください(横断歩道付近に車が止まっているときは一時停止しなければなりません。また、通園通学バスが止まっている側方を通過するときは徐行して安全を確かめなければなりません。)。
●横断歩道を横断しようとしている歩行者がいるときは、必ず横断歩道の手前で一時停止して歩行者に道を譲ってください(法令により一時停止の義務があります。)。
●交差点を通過するときは、車の動きだけではなく、歩行者や自転車の動きもきちんと確認してください。
3 事故防止のポイント(保護者向け)
●横断等で道路に出るときは、左右の見通しの良し悪しにかかわらず、突然飛び出さないように「止まる・見る・待つ」を繰り返し教えてください。
●道路を横断するときは、左右をよく見て安全を確かめてから横断を始め、横断中も車や周囲の様子に気を付けることを繰り返し教えてください。
●横断歩道が近くにあるところでは、その横断歩道で横断することを教えてください(法令の義務があります。)。
●近くに横断歩道など安全に横断できる施設がないときは、道路がよく見渡せる場所で、車が近付いてこないことを確認してから横断することができますが、事故に遭わないために少し遠回りしてもできる限り横断歩道を横断するように教えてください。
●子供は、興味のあるものや知っている人を見かけると、いきなり道路に飛び出すことがあるので、一緒に出かけるときは、手をつないだり、目を離さないようにしてください。
●子供が学校へ行くときは早めに送り出し、忘れ物をさせないように気を付けてください。時間ぎりぎりに家を出て先を急いだり、忘れ物をして慌てると安全確認が疎かになり、事故に遭う危険性があります。
●離れた場所から子供を呼ぶと、周りを確認しないで近づいてくることがありますので、保護者の方から近づくなど事故に遭いそうな状況を作らないように配慮してください。





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