忍び寄る黒い影?

ある日の夜間、日付も変わった午前2時過ぎ、まだ通報も多いこの時間、一本の110番が入りました。指令員は、いつものとおり、即座に受理します。
 

Police 「はい、110番千葉県警です。事件ですか?」
 

すると女性の声で
 

Woman 「家にだれかが入ろうとしています。すぐ来てください!!」
 

とのこと。続けて状況を聞き取ると、
 

Woman 「外で物音がしたので見てみると、暗闇の中で、二人組の男がはしごのようなものを持って屋根をよじ上ろうとしています」
 

といいます。重要事件発生の可能性もあり、指令員は早急に関係先に指示しました。昨今の犯罪傾向から、忍び込み事件等の凶悪犯罪はいつ発生してもおかしくありません。一刻も早い警察官の到着が待たれました。間もなく現場からの連絡があり、
 

Police 「関係者を確保。本件は事件にあらず。本日の落雷により電力会社の職員が通報者方周辺の停電復旧作業をしていたものと判明」
 

とのことで、指令員一同安心しました。 『仕事で失敗したときのカミナリも強烈だけど、本物が落ちたんじゃ、人間はかなわないや。真夜中なのに、市民の生活を守るため電力会社の人たちも大変なんだなあ』と感心しつつ、不審を察知した通報者の女性も、闇夜の人影にさぞ恐い思いをしたことでしょう。 しかし、事案が犯罪かどうかを早期判断するという意味でも、早期の110番通報が大切であることを再確認した一件でした。
 

110番する女性の画像
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