とんだ通報にひっくりかえる?!

ぽかぽかしたある晴れた昼下がり、中年の男性から1本の110番通報が入りました。興奮した口調で 
 

Man 「お巡りさん、大変だ!すごくお腹が白くなっているんだよ。ケガもしているから、すぐに来ておくれよ」
 

との通報。受理担当者は、交通事故か?はたまた傷害事件か?と様々な事件を想定しながら話しました。 
 

Police 「はい、分かりました。すぐに救急車と警察官を手配しますので、あなたの今いる場所を教えてください」
 

すると通報者は、 
 

Man 「足はケガしているけど、救急車は大袈裟だよ、お巡りさん。今ちょうど自分の家に連れてきたところだから、警察で保護してくれないかな」
 

とのこと。
これは一体、どういう事件なのだろうかと受理担当者が通報内容を頭の中で整理してみると……足を負傷し、出血からか腹部が蒼白となっている人物がいるということで、一刻も早く病院に収容しなければ、その人の生命にかかわるのではないか?受理担当者は緊張の中、聴取を続けました。 
 

Police 「ケガをされているのは、男性ですか?女性ですか?」
Man 「やだなー、お巡りさん。ケガしているのは、人間じゃなくて、腹が真っ白な大きいヒキガエルだよ!腹が異常に白いもんだから、もしかして新種のカエルかなって思って。警察で保護してよ」
Police 「……」

 

陽気に誘われて人家近くまでやってきたこのカエル君、何らかの理由で負傷してしまったらしい。珍しいんじゃないかと思った通報者から、警察で保護してもらいたいという要望の通報だったのです。
「野生のカエルは、自然にかえるのが一番!」
と、心優しい通報者に対し丁重に諭しましたが、どうやら、文字通りカエルの面に水で、ケロッとした様子でした。 

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